参天製薬は欧州子会社を通じ、ドライアイ治療用点眼剤「アイケルビス」(一般名:シクロスポリン、開発コード:シクロカット)を、欧州医薬品庁に承認申請した。上市できれば、欧州市場初の医療用ドライアイ治療剤になる。
参天製薬が100億円以上を投じ2011年に買収したフランスの製薬会社ノバガリ・ファーマ(現サンテン・エス・エー・エス)が開発した。乳化した点眼剤に正電荷を付加して負電荷を帯びた眼表面への滞留性と眼内移行性を高めて薬効持続時間を延長させる「ノバソーブ」と呼ばれる技術と、同技術を活用したシクロカットなどのパイプラインの入手が、ノバガリ買収の主な目的だった。
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