杏林製薬と小野薬品は11日、過活動膀胱治療薬(一般名:イミダナフェン)を発売した。杏林からは「ウリトス錠」、小野からは「ステーブラ錠」の名称で共同で販売する。
同剤は、杏林製薬が創製し、杏林と小野薬品が共同開発したもの。0・1mg錠で薬価は100・80円。
ムスカリン受容体サブタイプのM3、M1に対して選択的な拮抗作用を示す抗コリン剤で、1日2回投与することで過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善する。
膀胱選択性も高いことから、口渇(口内乾燥)を軽減でき、過活動膀胱の患者のQOL向上に貢献できるものと期待しているという。
売り上げ見込みは、初年度は杏林が15億円(決算ベース)、小野は「十数億円」(同)。中期的には両社とも50億円以上の売り上げを期待している。