富士フイルムは再生医療ベンチャーのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)が発行する全ての新株予約権1万8000株分を約5億4000万円で引き受ける方針を決定した。既に富士フイルムはJ-TEC株の41・10%を保有する筆頭株主で、今回の新株予約権を全て行使した場合、子会社の富山化学が持つ4・51%を合わせ、グループ全体の出資比率は50・47%と過半に達し、J-TECを子会社に組み入れることになる。
富士フイルムは写真フイルムで培った技術やノウハウを応用し、細胞増殖の足場となる細胞外基質として、再生医療用コラーゲンであるリコンビナントペプチド(RCP)を開発している。PCRを用いて厚さ1mmを超える大きな細胞集合体に血管を形成することに世界で初めて成功した実績もあり、既に海外子会社ではGMPレベルでRCPを製造できる体制も整えている。
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