政府はあす29日、「2014年春の褒章」を発令する。主な受章者は次の各氏。
文部科学省関連
紫綬褒章
坂野仁(東京大学名誉教授、66歳):神経科学、特に高等動物の臭覚研究において、分子生物学的手法を用い、匂いの情報を受容・識別するための神経回路の形成に関する分子機構を解明すると共に、臭覚情報と行動との関係を明らかにするなどの業績を挙げた。
濱田博司(大阪大学教授、63歳):発生生物学の分野において、特に哺乳動物(マウス)の胚発生の研究で、体の左右非対称性を発現する遺伝子を発見し、遺伝学、細胞生物学の手法を用いて左右決定に関係する機構を発見すると共に、人工的な流水を用いた実験方法を開発して、胚に発生する繊毛の機能を証明するなど、哺乳動物の体の左右非対称性の仕組みの解明などの業績を挙げた。