◆世界の標準時間を刻む原子時計より1000倍も精度を上げるような新たな基盤技術を、東大の香取秀俊教授らの研究グループが開発した。中空フォトニクス結晶ファイバー(中空ファイバー)中でストロンチウム原子の高精度分光に成功したもの。この成果は、光格子時計をはじめとする量子計測装置の小型化に向けての重要なものだという
◆光格子時計は次世代の「秒の定義」として有力候補といわれている。香取氏らは2001年にこれを提案、実用化をにらみ、この時計の小型化技術開発に取り組んでいる
◆着目したのは、現在の光技術の中核を担う光ファイバー。中空の光ファイバーは、その微小なコア中に光と原子を同時に閉じ込めることができるため、有望な小型化技術だという
◆精度の目標は、宇宙年齢138億年経っても0・4秒しか狂わないこと。さらに小型化・搬送化を目指した研究に取り組む。実現すれば、野外に持ち運びができ、地下資源の探索や地殻変動などの観測にも応用できるという。科学の発達で夢はさらに広がる。
科学の発達で夢はさらに広がる
2014年06月23日 (月)
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