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文字化できないことを感じ取る

2014年07月02日 (水)

◆週末の金曜から日曜にかけて、第65回日本東洋医学会学術総会が都内で開かれた。テーマに「アートの復権―人間的な医学・医療を求めて」を掲げた
◆会頭の新潟医療福祉大学の佐藤弘教授の言葉を借りると、医療においてEBM、科学化という声が高まる中、実際の診療現場では自分なりの工夫や経験が大きな部分を占める。この文字化できないことを感じ取ることが必要ではとの想いを込めた
◆自らの感覚を研ぎ澄ましアート(術)の重要性を再認識する意義を挙げる佐藤氏。診療の基本は『話をよく聞き、丁寧な身体観察という、患者と向かい合っていく姿勢』と、長年漢方外来で診療に携わっている同氏ならではの重みを感じる
◆自分なりの工夫と経験を重ねることで、何とか自分なりに治療の感触をつかんだこともあるという。「経験によって文字化できないことを感じ取り、このことが治療者と患者との人間的な関係を築く大きな手段となって、人間的な医学・医療につながるものと思う」とする同氏の言葉は、薬剤師にとっても有意義だ。



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