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医療安全コスト‐保険薬局は183円、対医業収入比は2.61%

2007年7月19日 (木)

 診療報酬調査専門組織の「医療機関のコスト調査分科会」は、医療のIT化や医療安全にかかるコスト調査結果をまとめた。それによると、保険薬局における処方せん1枚当たりの医療安全平均コストは183.04円、対医業収入比は病院などよりも高い2.61%だった。その理由としては、他の施設より業務の電子化が進んでコストがかかっていることや、「規模の経済が影響しているため」などとしている。

 「医療のIT化に係るコスト調査」「医療安全に関するコスト調査」については、病院と有床及び無床診療所、歯科診療所、保険薬局それぞれ2000施設に調査票が送付され、分析された。

 その結果、保険薬局(回答率40%)の処方せん1枚当たり医療安全平均コストは183.04円(対医業収入比2.61%)だった。

 病院の入院患者1人1日当たりの医療安全平均コストは406.27円(回答率13.7%、対医業収入比1.37%)、有床診療所の患者1人1日当たりは618.88円(14.6%、2.23%)、無床診療所の外来患者1人1回当たりは89.58円(16.3%、1.23%)、歯科診療所の外来患者1人1回当たりは268.17円(35.9%、1.90%)だった。

 この結果から、保険薬局の医業収入比が他の施設群と比べ最も高くなっていたほか、無床診療所と絶対額を比較すると2倍以上のコストがかかっていることが明らかになった。

 これについて報告書では、保険薬局は業務の電子化が他の施設よりも進んでいる傾向があることや、医療安全コストの医業収入比・単位コストは、規模が小さいほど大きくなる「規模の経済」が影響しているためだとした。そのため、小規模施設におけるコスト圧力を緩和し、医療安全への取り組みの促進を図ることを今後の課題の一つに挙げた。

■レセプト電算は86%

 一方、IT化調査結果をみると、保険薬局(回答数414件)でのITシステム稼働状況(複数回答)は、レセプト電算処理システムが86.2%と最も多く、次にインターネットによる医薬品情報閲覧システムの69.7%、在庫管理システム39.8%、電子薬歴システム20.5%、その他の調剤業務支援システム39.1%だった。ITシステムの契約形態は、電子薬歴システム、在庫管理システム、レセプト電算処理システムの約5割がリース契約だった。

 また、電子薬歴システム(回答数36件)、在庫管理システム(64件)、レセプト電算処理システム(164件)、インターネットによる医薬品情報閲覧システム(93件)、その他の調剤業務支援システム(66件)、システム運用・保守(109件)という全てのITシステムを導入した場合を想定すると、単純合計で対収入比率は約3.0%だった。

 2006年度調剤報酬改定に伴う調剤業務支援システムの追加的な改修・組替費用の平均は23万8246円(回答数90件)、レセプト電算処理への対応に伴う調剤業務支援システムの追加的な改修・組替費用は29万6617円(回答数82件)だった。




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