ジェクスは、広島大学歯学部の二川浩樹教授によって開発された固定化防菌成分Etakを配合し、マスク表面・裏面に付着したウイルスの働きを24時間抑える防菌持続型マスク「Etak防菌マスク こども用サイズ・女性用(小さめサイズ)」を、今月から新発売した。マスクの最外層と口元層は、「抗菌防臭加工」「制菌加工」の一般用途・特殊用途の認証(一般社団繊維評価技術協議会が定める基準をクリアした製品に与えられるSEKマーク)を取得しており、フィルターに使用している不織布は花粉やウイルス飛沫、菌、PM2・5を99%カットする。ウイルスを通さないだけでなく、感染しにくい状態を持続するのが特徴。
Etakは、水やエタノール、あるいはその混合の溶媒に溶解することができ、0・06%程度の低濃度で布、木、ガラス、金属などに数分間で固定化が可能。処理した表面は抗菌性があり、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌、MRSA、表皮ブドウ球菌、セレウス菌など)、グラム陰性菌(大腸菌、O157など)を接触性に殺菌する。
さらに、エンベロープを持つウイルスも接触性に不活性化でき、A型インフルエンザウイルス(ヒト、トリ、豚)、B型インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、肝炎ウイルス(B型、C型)、はしかウイルス、ヘルペスウイルス、ムンプスウイルス、狂犬病ウイルスなどに有効とされる。
Etakを用いることで、容易に抗ウイルス加工が可能になるため、飛沫感染による感染拡大のリスクを避けることにもつながる。なお、Etakは2013年度文部科学大臣表彰科学技術賞も受賞しており、今後様々な製品への応用が期待されている。
新製品の「Etak防菌マスク こども用サイズ・女性用(小さめサイズ)」は、Etak加工不織布が付着ウイルスの働きを24時間抑える。3層フィルターで花粉やウイルス飛沫、菌、PM2・5を99%カットする(一般財団法人カケンテストセンター測定)
抵抗力の低い子供や、大人用では大きいという女性向けのサイズを採用。フェイスラインにやさしくフィットするノーズフィット、呼吸しやすいスペースをしっかりキープするマウススペースバーを備え、2本のフィッターによる高いフィット感を追求した。5枚入りで、税別価格(実勢価格)は598円。