内外薬品は、解熱鎮痛薬のロングセラー商品「ケロリン」の姉妹品として、飲みやすい小粒タイプの「ケロリンA錠」(指定第2類医薬品)を、8日から新発売した。「ケロリン」は、主成分のアスピリン(アセチルサリチル酸)にケイヒ末、無水カフェインを配合した散剤で、「これまでも錠剤化の要望が多かったが、生薬の桂皮をアスピリンに配合させて錠剤化するのは容易でなく、さらに色合いを均一化することが難しいとされていた」(同社)。今回、これらの難題を解決すると共に、飲みやすい小型の錠剤化に成功した。
頭痛、生理痛は“痛み”だけでなく、気分がくもって仕事や勉強などがつらくなる。このほか抜歯後の疼痛、咽喉痛、関節痛や神経痛、打撲や骨折痛など各種の痛みに対応する「ケロリン」は、大正14年に発売以来、効き目と安心感から幅広く支持を得ている。
ケロリンの分包を開けると漂う香りが桂皮(シナモン)で、新製品の「ケロリンA錠」も、アスピリンと桂皮を配合している。成分は15歳以上(大人)1回2錠中に、アセチルサリチル酸600mg、無水カフェイン50mg、ケイヒ末50mg、乾燥水酸化アルミニウムゲル100mgを配合する。
アスピリンを服用すると、胃に負担を与える人もいるので、「ケロリンA錠」は健胃作用を有するケイヒ末と、胃酸を中和して胃の粘膜を保護する乾燥水酸化アルミニウムゲルの2種類の配合剤で、胃の負担を軽減している。痛みによく効き、眠くなる成分が入っていないのが特徴。
パッケージデザインは散剤の「ケロリン」と同じだが、「ケロリン」がオレンジ色を基調としているのに対し、「ケロリンA錠」は鮮やかなブルーを採用している。税別希望小売価格は、18錠入り630円、36錠入り1100円。