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2014年IFPW総会から(北京:10月20~21日)‐日本卸を世界へ発信[2]

2014年10月23日 (木)

福神氏(アルフレッサ企画部長)‐流通改革の現状を紹介

 福神雄介氏(アルフレッサ企画部長)は日本で日本医薬品卸業連合会が注力している流通改革を大きく2つに整理して解説した。

 まず1つ目として、薬価制度が銘柄別収載になっているにもかかわらず、医療機関や薬局が一括購入を求めることから、「少なくともカテゴリー別に納入価格を決めてもらいたいというのが卸の主張」とした。2つ目は価格交渉の長期化を問題点に挙げ、「遅くとも6カ月以内に妥結しなければならない」と述べた。

 また、、医療環境の変化を受けた医薬品市場の将来展望にも言及し、「人口構成の変化によっても市場は変わるが、主要な患者層である高齢者の数は減らない。医療用医薬品市場は今年4月以降減少しているが、市場そのものはこれから5年間は増加する」と見通した。

 政府が在宅医療・ケアを推進していることも今後の事業環境に影響する要因として着目。「団塊の世代が後期高齢者になり、病院はますます単独で患者を支えられなくなる。地域で役割を決め、病院・診療所・薬局のネットワーク化が進めば、医薬品の市場も変化する」と述べた。

 医療費削減を目的とした疾病予防を政府が積極化していることにも触れ、「特に生活習慣病はOTCスイッチが大きなテーマ。また、定期予防接種の種類が増えており、ワクチン市場も拡大するだろう」とした。

 このほか、薬価毎年改定が遡上にのぼり、従来以上に頻回に薬価が下がる可能性があることや、4月の薬価改定で導入されたジェネリック薬のカテゴリー別薬価、規制緩和による混合診療の拡大に関する議論が今後の事業環境を不透明にしている課題として示した。



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