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期待と不安の2015年が始動

2015年1月7日 (水)

 新年、明けましておめでとうございます。

 今年も業界の発展に些かでもお役に立つべく、全社を挙げて不偏不党で的確な報道に徹する決意を持ってまい進する所存ですので、本年も引き続き宜しくお願いいたします。

 さて、昨年末には衆議院選挙が急きょ実施された。大義があったかどうかは置いておいて、結果は与党が議席の3分の2以上を占める圧勝となった。安倍晋三総理大臣は、年頭所感で「信任という大きな力を得て、今年は、さらに大胆に、さらにスピード感を持って改革を推し進める。日本の将来を見据えた『改革断行の1年』にしたいと考えている」と述べた。

 先立つ12月27日の第21回経済財政諮問会議では、2015年度予算編成の基本方針が決定された。

 同方針では、強い経済の実現による税収の増加等と、聖域なき徹底的な歳出削減を加速させて経済再生と財政健全化の好循環を作り出すと共に、消費税10%は17年4月に確実に実施し、国・地方の基礎的財政収支を20年度までに黒字化する目標を堅持することが掲げられている。

 聖域なきとは社会保障経費も含まれるわけで、いわゆる聖域だった「自然増」も含めて見直し、効率化・適正化を図って前年度からの増加を最小限に抑えると明記した。

 15年度に注目される施策の一つに、4月1日に設立される日本医療研究開発機構(AMED)が挙げられる。現在、12月11日から1月20日(締切午後5時30分厳守)まで研究費公募が行われており、厚生労働省所管の公募要領は、応募資格者、対象経費、取得物品の取り扱い、実施体制、留意事項から始まり、昨今の問題を受けてか研究上の不正、利益相反管理、経費混同使用の禁止、研究倫理などまで詳細に規定され302ページに及ぶ。

 公募課題は、オールジャパンでの医薬品創出、オールジャパンでの医療機器開発、革新的医療技術創出拠点プロジェクト、再生医療の実現化ハイウェイ構想、疾病克服に向けたゲノム医療実現化プロジェクト、ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト、脳とこころの健康大国実現プロジェクト、新興・再興感染症制御プロジェクト、難病克服プロジェクト、厚労行政に係る医療分野の研究開発など多岐にわたっている。縦割りでなくなったAMEDの実効ある成果を期待したい。

 1月2日には皇居で一般参賀が行われ、9万人近くの人が訪れたという。天皇陛下は「(略)年頭に当たり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とお言葉を述べられた。

 医薬品関連業界に限らないが、産業界は安寧ではあっても決して安泰ではない。今年も厳しい状況が待ち受けていることは想像に難くない。慎重に動きを見極めつつ、安倍総理の言うように大胆に改革を断行することも求められる年になることだろう。




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