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◆参議院選挙における藤井基之氏の落選は、薬剤師には非常に残念な結果であった。薬剤師の職能を十二分に発揮して社会から評価されるためには、政治の力が不可欠といえるからだ
◆今回、藤井氏は16万8000票余を獲得し、初当選した前回を1万2000票上回ったものの、当選ラインの20万票には及ばなかった。ある都道府県の地区別得票数を、その地区の開局会員数で割ったデータをみると、0・2から5・0まで様々な数字が並ぶ。1人の開局薬剤師が5人の投票者を獲得した地区もあれば、開局会員の頭数にも及ばない地区もあることを表している
◆日本薬剤師会は10万人近い会員を擁している。単純計算では、1人の薬剤師が1人の投票者を獲得すれば、当選ラインに届くことになる。現実に開局会員の5倍もの投票者を獲得した地区もあるのだから、決して不可能な数字ではないはずだ
◆薬剤師の代表を国会に送り出すことの重要性を、全ての薬剤師がもう一度認識すると同時に、藤井氏には捲土重来を期してもらいたい。