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【私立薬大】入試競争率に大きな格差”私立薬大協会調査

2007年8月23日 (木)

 止まらない薬科大学・薬学部の新設、6年制移行2年目という中で行われた今春の私立薬系大学入試は、6年制の一般入試競争率(志願者数/募集数)が共立薬科大学の37・4倍から奥羽大学の1・2倍まで、大学によって大きな格差を生じていることが、日本私立薬科大学協会の調査で明らかになった。地域的には東京と近畿圏の競争率が高い。また、倍率が低かった大学の多くで定員割れを生じるなど、学生の充足率にも大きな影響が出ている。


 この調査は、私立薬大協が加盟50校(1学部含む)を対象に実施したもの。なお、各大学の一般入試(推薦を除く)の競争率を計算するに当たっては、前期・後期試験、あるいはセンター試験利用方式を採用するなど、大学によって選抜方法には違いが見られたが、募集数と志望者数はあらゆる選抜方式を合計した一括の数値として算出した。

 6年制についての調査結果を見ると、私立薬大の定員総数は1万0644人に対し、入学者数は1万1371人であった(ただし北里大学と大阪薬科大学は4年制との一括入試方式を採用しており、北里大は20人、大阪薬大は30人が4年制のため、6年制の実際の定員・入学者数は、この数字より50人ずつ少ない)

 入試の状況は、一般入試が募集総数6496人に対して6万7688人の志願者があり、競争率は10・4倍であった。また推薦入試は、募集4110人に対し志願者は1万0808人で、倍率は2・6倍だった。

 競争率が最も高かったのは共立薬科大学の37・4倍、慶應義塾大学との合併がプラスに働いたとみられている。以下、東京理科大学32・2倍、武蔵野大学25・2倍、近畿大学25・1倍と続いており、これら4大学が20倍以上だった。そのほかに10倍から20倍の間の大学も20校に上るなど、全体の半数近い24大学が二桁の競争率を記録した。

 それに対し5倍以下の大学も17校あり、大学間の格差が際立っている。中でも厳しかったのが奥羽大学で、一般入試の競争率が1・2倍、推薦枠も0・7倍であり、最終的には200人の定員に対して入学者数は86人で、定員充足率は43%にとどまった。

 地域的には、東京と近畿・東海地区の大学に志願者が集中した格好で、東北・北関東地域、北陸、中四国・九州地域の大学で低倍率が目につく。また、最近の新設校で競争率の低い大学が目立っている。

 志望者数の少ない大学では、定員割れを起こしたケースもある。6年制で定員割れとなったのは、奥羽大学のほか青森大学、東北薬科大学、城西国際大学、福山大学、就実大学、徳島文理大学、徳島文理大学香川薬学部、松山大学、長崎国際大学、九州保健福祉大学の11校に上った。東北、中四国、九州地区に集中している。

【4年制にも開き】

 一方、4年制を併設している大学が12校あり、一括入試の2校を除いた10大学の一般入試は、募集306人に対し志願者数は4334人、平均競争率は14・0倍と,6年制のそれを上回った。ただし、4年制においても、一般入試の競争率には大学間で大きな開きが出ている。共立薬大が55・1倍と、6年制同様に突出した倍率を示したのに続き、星薬大21・5倍、東京理科大15・3倍、明治薬大13・7倍などが高い倍率を示した。

 それに対し徳島文理香川薬学部は1・1倍、武庫川女子大2・9倍、東北薬大も4・2倍にとどまっている。





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