外資系CRO(医薬品開発業務受託機関)が日本市場に攻勢を強めている。製薬企業とCROが世界同時開発で包括的な提携契約を結ぶ事例が顕著となっており、世界第2位の市場でありながら、手薄だった日本市場をテコ入れする動きが目立っている。欧米と国内では、治験に関して規制や医療機関側の実施体制で乖離があったため、グローバルでの強みを生かせない状況が続いていたが、日本の治験・薬事環境が国際化するのを契機に、一気に活発化してきた。
世界の医薬品開発をめぐっては、製薬企業からCROへの外部委託が増加し、単発のアウトソーシングではなく、包括的な開発品目で長期のパートナーシップを結ぶのが趨勢となっている。ただ、世界全体を網羅した事業基盤を持つグローバルCROであっても、製薬企業から受託した国際共同治験の日本パートについては、日系CROに委ねるケースが多かった。
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