TOP > 無季言 ∨ 

ピロリ菌の種類

2006年05月10日 (水)

◆胃内にいる細菌、ヘリコバクター・ピロリは、胃潰瘍や胃癌の発症に深く関わっている。最近の研究から病原性の正体が次第に明らかになってきた
◆ピロリ菌には、CagA遺伝子を持つものと持たないものがある。CagA遺伝子を持つタイプは病原性が強い。ピロリ菌から細胞内に送り込まれたCagA蛋白が、脱リン酸化酵素SHP‐2に結合して活性化させ、細胞の異常増殖を引き起こすためと考えられている
◆近年、CagA遺伝子にも、様々なタイプのあることが分かってきた。SHP‐2との結合部位であるCサイトを一つ持つもの、二つ持つもの、三つ持つもの、これとは別のDサイトを持つものなどがある。SHP‐2との結合力は、この順に強くなり、病原性も増してくる
◆欧米では、Cサイトを一つ持つピロリ菌が多いのに対し、日本ではDサイトを持つタイプが大半を占めるという。同じCagA遺伝子でも本質的に異なり、日本に胃癌患者が多いのは、こうした違いに起因すると言われている
◆ピロリ菌の中にはDサイトを二つ持ち、強力な病原性を示すタイプもあるというから要注意だ。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術