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◆今春の入試では、定員割れする薬系大学が続出した。薬学を新設する大学が増える一方、薬学志願者は減少したからだ。その結果、「以前に比べ入学生の学力レベルの幅が広くなった」と大学関係者は口を揃える
◆薬学部の合格ラインも低下した。以前なら不合格とされるような学力レベルの志願者が、薬学部に入学するようになったという。高校の理系科目を十分に修得しないまま、薬学部の門をくぐる学生の割合は少なくないと見られる
◆その対策に各薬系大学は頭を悩ませている。基礎学力が不十分な状態で放置しておけば、以後の大学の講義についていけなくなるのは目に見えている。それが、ひいては薬剤師国家試験合格率の低下となって現れ、将来の大学経営にも影響を及ぼしかねない
◆ある大学では、入学者にスクリーニング試験を実施し、成績が悪かった学生を対象に、高校の生物と化学をおさらいする補習授業を行っているという。同様の取り組みは他大学でも耳にした。このほか単位未達であれば進級させないなど、査定の厳格化で対応する大学も存在するようだ。