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「機械遺産」

2007年09月10日 (月)

◆日本機械学会は、創立110周年の記念事業の一環として、日本国内の機械技術面での歴史的意義のある「機械遺産」の認定制度を創設し、25件を選定した。同制度は、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的としたもの
◆今回「機械遺産」に選定されたのは、世界初の時速200km超えを実現した東海道新幹線0系電動客車、日本のブルドーザーの元祖「コマツブルドーザーG40」など、画期的なものばかりだ
◆医療分野では、オリンパスの胃カメラ「ガストロカメラGT‐1」が名を連ねる。「胃の中を写せるカメラがほしい」という東大の医師の依頼を受けて開発したこの胃カメラは、極小レンズや光源に工夫を重ねて、1950年に試作機が完成した。その後、MRIやサイバーナイフ、手術ロボットなどが登場したが、いずれも外国産のものばかり。とはいえ、これらの医療機器開発では日本の技術引用は不可欠であったと聞く
◆日本機械学会では、今後10年で「機械遺産」を100件程度に増やす意向だが、その中にエポックな医療機器が入ることを期待したい。



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