◆第100回薬剤師国家試験の結果が、各方面で波紋を呼んでいるようだ。何とか60%台を維持したが、補正対象問題11問と不適切問題3問の合わせて14問が全員正解扱いとなった。これにより、合格率、合格者数のアップにつながった可能性が指摘されている
◆本紙では合格発表前、予備校のデータをもとに、既卒者を含めた受験者全体の合格率は50%台に落ち込むのではないかと報じたが、厚労省による「調整」がなければ、「意外にいい線」だったのではないだろうか
◆今回の国試は、1万6546人の出願に対して、実際に受験したのは1万4316人。2230人が出願はしたものの、何らかの理由で受験していない。出願者数と受験者数の差は、私立大学で大きく、大学側による「調整」も疑われる
◆二つの「調整」によって、合格者数、合格率ともに維持されたとの見方があるようだが、深刻なのは学生の質の低下だ。定員を大幅に削減し、適正な人数にした上で、国試対策に追われない教育を受けさせるようにすべきではないか。
波紋の国試、深刻なのは
2015年04月17日 (金)
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