◆前立腺癌は早期に発見・治療すれば完治も期待できるため、リスクが高まる50歳以上の男性は、定期的に検査を受けることが重要だ。そこで、健診に前立腺特異抗原(PSA)検査を導入する自治体が増えている
◆前立腺癌は、表面には出ないが死亡後に調べると癌であったというラテント癌が、患者の608割に上るとされる。それらを発見しても、死亡率低下につながらない上、過剰な治療が行われる危険性もあるため、PSAスクリーニングの効果を疑問視する声もあった
◆群馬県では、年齢に応じたPSA検査の基準値を設定し、効果を上げている。50歳前後の比較的若い年代では、癌が小さくても平均余命が長い分、生命に影響する可能性が高いことから、小さい癌でも検出できるように基準値の設定を変えた
◆医師は「80歳と50歳の男性では見つけるべき癌が違うのだから、年齢に応じて基準値を変えるのは当然」と話す。次は年齢別前立腺生検法の確立による、さらに有効な検査システム構築を期待したい。
年齢別前立腺生検法の確立を
2006年05月17日 (水)
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