日本医師会と米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)は22日、都内で「食育健康サミット2015」を開催した。肥満・生活習慣病予防のため、血管の老化を防ぎ、しなやかな血管を保つという観点から、脂質の質を考慮した日本型食生活の意義に関する講演や討論などが行われた。
日医会長の横倉義武氏は、「今年は、戦後70年目の節目の年だ。灰燼に帰した国土から高度成長により国民の生活水準は著しく向上した。食糧難と言われた時代から、逆に現在では飽食と言われるほどになり、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、伝統的な食生活の危機など様々な問題が生じている」と指摘。「このような問題を解決するためには、食育が重要な鍵となる。国民一人ひとりがかかりつけ医を持ち、自分の健康状況や運動、栄養等について信頼している医師に相談していただく体制を構築することが国民の方々の健康寿命を延伸する柱であると考えている」と話した。
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