◆新薬の枯渇、ジェネリック医薬品(GE薬)の浸透により事業環境が厳しさを増す製薬業界。昨年度決算では二桁減益に陥る企業が続出した。しかし、薬価改定のない今年度の中間決算では、「増収大幅増益」の見出しが並ぶ。過去最高利益を達成する企業も相次ぐ
◆大手は海外売上比率5割を超え、武田とアステラスは6割半ばに到達。準大手も海外売上で浮上した。一方、中堅は新薬が貢献、GE薬事業が下支えした
◆事業のスリム化も高収益を生んだ。研究開発では疾患領域の選択と集中と研究所の閉鎖。製造分野ではGE薬メーカーや医薬品製造受託機関(CMO)への工場譲渡、臨床開発では医薬品開発受託機関(CRO)への外部委託が加速した。さらに早期退職者募集を行い、人員削減を進めている
◆各社は生き残りに必死だ。9月に策定された医薬品産業強化総合戦略では、新薬を創出できない企業に事業転換を促した。今後の勝負は、GE薬メーカーとのシェア争いではなく、新薬をどう創出していくかに尽きるだろう。
新薬創出で勝負
2015年11月09日 (月)
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