◆いま中南米を中心にジカウイルス感染症(ジカ熱)が流行している。ジカウイルスは1947年にウガンダの森林のアカゲザルから初めて分離され、人間からは68年に分離された
◆2000年代初めはミクロネシアやポリネシアなどの太平洋地域で流行が見られたが、流行地域は東に移動し、いまは中南米やカリブ海を中心とした約30カ国にも及んでいる
◆蚊を媒体として人間に感染するのは、一昨年に話題となったデング熱と同じ。症状は発熱や頭痛、関節痛、倦怠感などカゼ様症状で、ウイルスに感染していたとしても「カゼ」として見過ごされるかもしれない。怖いのは、妊婦がジカウイルスに感染すると、胎児の小頭症が発生する可能性があること。ブラジルでは今回の流行で、関連が疑われる症例が発生している
◆今年の8~9月にはリオオリンピック・パラリンピックが開かれ、世界中の人々が集まる。地球温暖化と交通手段の多様性などで、日本にいつ入ってもおかしくない状況だ。海外旅行後にカゼを引いたら注意するよう心がけたい。
ジカウイルスに注意
2016年02月10日 (水)
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