患者と向き合う時間創出「ディメロ」
ユヤマは、昨年4月から散薬選択から秤量、分包までの究極のフルオート調剤により“患者と向き合う時間”創出に適した散薬調剤ロボット「ディメロ」を新発売した。
従来は、分包作業は行うものの薬品の取り揃え、秤量作業は人の手で行う必要があった。ディメロは、処方データを流すだけで、薬品選択から秤量、配分、分包までの全ての作業をロボットが行う。
主な特徴は、[1]薬品選択、秤量から分包までのフルオート調剤で調剤業務を軽減[2]自動化で薬品の取り間違い・秤量間違いを防止[3]2枚R円盤機構により一度に186包の大量分包が可能[4]秤量結果の表示で、分包後鑑査も可能[5]自動洗い機能による万全なコンタミ防止対策――など。
中でも、散薬秤量調剤の作業全てをロボットに任せることで生まれた時間を、服薬指導やかかりつけ機能の充実、在宅医療への参画など、患者と向き合う時間に活用できるメリットは大きい。薬局が今年4月からスタートする“かかりつけ機能を重視した診療報酬改定”に対応するための一助として注目される。
薬品選択・秤量業務は、調剤作業の中で自動化が取り残された最後の領域の一つでその実現が待ち望まれていたが、ディメロは処方内容に従ってロボットが散薬カセットを保管棚から取り出し、薬品をR円盤に分配するところから無人運転を開始する。
散薬カセット設置部は、電子天秤になっており、必要分量のみを払い出すなど、確かな調剤作業を無人で行うための様々な仕組みと工夫がなされている。
内部に搭載されたカメラが、秤量・配分時の様子を動画撮影し、正常な分包作業が行われたかを後からチェックできるのもその一つだ。
分包後のR円盤・スクリュー・ホッパーの確実な自動清掃によるコンタミ防止対策も見逃せない。ホッパー清掃は、ホッパー内にトルネード気流を起こすことで残薬を根こそぎ除去する。
また、本体には30種類の散薬カセットを予め搭載できるが、それ以外も予備カセットに登録しておけば必要時すぐに充填窓からセットできる。
ユヤマ
http://www.yuyama.co.jp/product/robopick_main.html#dimero