第一三共の中山讓治社長兼CEOは、13日の経営説明会で、英国セル・セラピー社(CTL)から導入した細胞治療薬で本格参入する細胞治療領域について、「様々な可能性を追求したい」と述べ、積極的な事業展開に意欲を示した。細胞治療の事業リスクを認識する一方、「今の時代を超えたサイエンスとして先を見据えて展開していきたい」と述べ、企業やアカデミアとの提携を通じて、変化を先取りする形で細胞治療領域を開拓していく方針を示した。
同社は、今年度からスタートした中期経営計画で先進的な技術への取り組みを通じて、革新的な治療法開発に取り組む計画を打ち出していた。その一環として、CTLが欧州で開発中の虚血性心不全に対する他家細胞治療薬「ハートセル」の国内での独占的開発・販売権を取得した。
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