|
調剤機器メーカーのユヤマは、全幅サイズが56cmの超小型自動分割分包機「Reno」(レノ)を新発売した。薬局内の省スペース化が実現、調剤室のレイウトを気にせず幅広い用途で利用できる。
Renoは、自動分包機で一番小さいタイプの従来機に比べ、約76%と極めて小さいのが特徴。内部の散薬分割器が3次元的な動きをする機構を新開発したことによって、機械本体の幅を大きく縮めることに成功した。
錠剤投入部は3列・4列の可変対応で、分包数は21包(錠剤単独では28包)。分包スピードは1分当たり最高43包と十分なので、メイン分包機として使用できるほか、1日調剤などの少量分包用や、繁忙期やトラブル時のサブ機としても最適。ホッパー部のコンタミ対策として、振動モーターを使った散薬落下方向のバイブレーション方式を採用し、優れた残薬抑制力を持ちながら静かな調剤環境を実現している。
分包紙の交換が楽な二つ折り分包紙の採用、水洗い可能な散薬分割器など様々な工夫も施されている。そのほか、掃除機ノズルはビルトインタイプで作業時の妨げにならず、掃除機モーター部には吸引エアとは別に専用の空冷ファンが設けられており、モーター内への粉の混入を防ぐため耐久性は高い。
また、21包機としては業界初のAV音声・動作マニュアルを搭載し、薬局にいる誰もが使える機器に仕上がっている。