
小林製薬は、専用消臭剤を配合し介護特有のニオイをしっかり消臭する介護空間用芳香消臭剤「介護の消臭元」と、除菌剤と消臭剤が嫌なニオイを消臭しながら良い香りが広がるポータブルトイレ用消臭液「ポータブルトイレ消臭液」の2アイテムを、6日に新発売した(いずれも日本介護協会認定商品)。同社では『“あったらいいな”をカタチにする』をスローガンに掲げ、新市場を創造する製品や新たな価値を付加した製品の開発に注力しているが、今後ますます拡大が予想される在宅介護における快適さをサポートすべく、介護ニーズを捉えた製品投入を行った。
同社が行った生活者調査(約700人を対象)では、実際に自宅で介護をしているケースで、「介護に使用している部屋のニオイが気になる」という人が約6割も存在していた。さらに、介護をしている部屋の多くは、「お部屋用」や「トイレ用」の置き型芳香剤を使用しているものの、その満足度は8%に満たないなど、在宅介護の現場では多くが“ニオイ”に課題を感じていた。
同じく在宅介護者に行った調査(対象100人)では、排泄時にポータブルトイレの尿のニオイが気になっている人が約7割も存在しており、排泄から片づけまでの間に「ニオイが強くなる」と感じている人が全体の約4分の3と、在宅介護の現場では排泄物のニオイ対策も課題であることが示された。
そこで、同社を代表する芳香消臭剤ブランド「消臭元」から新発売したのが「介護の消臭元」で、介護に使用する部屋に多く漂う汗や体臭、またオムツ交換に伴う排尿排便臭に効果的な消臭成分を配合している。介護特有の気になるニオイを消臭すると同時に、清潔なせっけんの香りが部屋を快適に満たす。「消臭元」の特徴である“でっかいろ紙”を上げ下げすることで香りの強さを調節でき、液が少なくなって香りが弱く感じられたら、ろ紙を下げてキャップを締め、容器をシャバシャバすることで最後まで香りが広がる。400mL、オープン価格。
一方、「ポータブルトイレ消臭液」は、部屋などに設置したポータブルトイレの尿臭や便臭を消臭する消臭液。排泄前のポータブルトイレのバケツ内に液を適量入れると、清涼感のある“クリーンミントの香り”が爽やかに香ると同時に、尿臭や便臭を消臭する。また、尿素を分解してアンモニアを発生させる菌の一種である黄色ブドウ球菌の発生を抑えることで、放置尿臭の発生を抑える。排泄物の色が確認できる無色の液で、尿臭の消臭効果は約24時間にわたって持続する。400mL、オープン価格。
両品とも、社団法人日本介護協会の認定マークが付与されている。同認定マークは、介護業界の発展に向けて開発された優良な製品・サービスに付けられるラベルで、介護関連製品・サービスが多数ある中で、「どれを選べばいいか分からない」という消費者に、介護環境を意識した選択を行うことを可能にさせる同協会の取り組みの一つ。