ライオンは、保湿成分が洗い流されない日本で初めての“吸着保湿処方”の「hadakara(ハダカラ)ボディソープ」を9月28日に新発売した。同社としてボディソープの新ブランドは8年ぶり。また、発売と共に俳優のディーン・フジオカと女優の中谷美紀を起用したTVCMを、同日より全国で放映を開始した。
同社の調査では、20~50代女性の約9割が肌の乾燥を自覚していたが、家事や仕事の多忙さから、保湿のために「毎日ボディクリームを塗っている」女性は3割ほどであり、ボディケアの必要性は感じていても、実際におろそかになっていることが分かった。一方、ボディソープに対しては、多くの女性が保湿効果を期待しているものの、半数強は「保湿効果が実感できない」としていた。
保湿効果が実感できない理由の一つは、同社製品を含めた従来のボディソープは、保湿成分のほとんどが洗い流されてしまうことにあった。新製品の「hadakaraボディソープ」は、石けんとカチオン性高分子の複合化による吸着メカニズムにおいて、フェノキシエタノール(基剤)とPOEセチルエーテル(基剤)の組み合わせにより、カチオン性高分子の皮膚への吸着性を高めた初めてのボディソープ処方で、ライオンが1893年に石けん事業を開始して以来、培ってきた皮膚洗浄研究をもとに開発した。
ボディソープを泡立てている時に、保湿成分(カチオン性高分子)が肌に吸着しやすい形(保湿成分複合体)に変化する。洗い流す時には、汚れはしっかり落ちてさっぱりするが、保湿成分複合体は肌に吸着するので洗い流されない。さらに、洗った後は保湿成分複合体が肌をベールのように覆うので、洗うたびに潤いが与えられ、肌をやわらかく仕上げる。
パラベン(防腐剤)フリーで、ナチュラルな三つの香り(フローラルブーケ、リッチソープ、フルーツガーデン)をラインナップし、各本体(500mL)、詰替用(360mL)ともオープン価格。
新ブランドのCMには、アジア各国に女性ファンを持ち、最近は日本でも人気上昇中のディーン・フジオカ、ターゲットである30~40代女性からの支持も高い中谷美紀を起用。商品の特徴である「保湿成分が洗い流されない」ことや、「洗うだけで触りたくなるようなやわらかい肌へ」というメッセージを、共感を持って伝えている(写真はCM発表会より)