日本臨床薬理学会で議論
患者や一般市民が医薬品開発に参画する「患者主導臨床研究」を模索する新たな動きが出ている。稀少疾患や難病の治療法開発では、製薬企業主導による旧来の手法では限界があり、患者や市民が従来のような研究対象者の立場を越え、研究開発計画に自ら参画することで、多様な研究を推進していく発想だ。1~3日に米子市で開催された日本臨床薬理学会学術総会のシンポジウムでは、患者を研究に巻き込む仕組み作りのあり方が議論された。
患者数が少なく、被験者の集積が難しい稀少疾患の医薬品開発をめぐっては、患者レジストリを治験に活用する「クリニカル・イノベーション・ネットワーク」が重要視されるようになった。ただ、欧州では500~600の患者レジストリが存在するのに対し、日本では約10と数が限られているのが現状だ。
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