大日本住友製薬は米バイオベンチャーのトレロファーマシューティカルズを買収する。21日付で両社が合意した。最大で919億円に達する買収費用を投じ、血液がん領域の有望な化合物と創薬力を手に入れる。期待する開発品は急性骨髄性白血病(AML)治療薬の「アルボシディブ」。第II相臨床試験段階にあり、早くて2018年度に米国で申請予定だ。500億円規模のピーク時売上高を見込んでいる。
今回の買収によって、がん領域の研究開発力を強化すると共に、北米で19年に迎える非定型抗精神病薬「ラツーダ」の特許切れに対応する。「ラツーダ」は15年度に北米で1204億円を売り上げた大型品。売上高の約3割を占める大黒柱となっているだけに、特許切れ後の手当てが課題になっていた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。