昭和大学・柴田氏ら、市販の便秘薬対象に調査
薬剤師に相談して市販の便秘薬を購入した人は、相談せずに購入した人に比べて、副作用に気づく割合が高く、副作用発生後に適切な対処ができていることが柴田佳太氏(昭和大学薬学部生体制御機能薬学講座薬理学部門助教)らのグループが行った調査で明らかになった。また、対面販売で薬剤師から購入した経験のある人は、外箱に記載されている説明や箱の中の添付文書の内容を確認している割合が高く、医薬品を選択する際にも、ブランドや宣伝文句、価格ではなく、相互作用や症状にあてはまっているかなどを重視していることも分かった。柴田氏は、今回の調査結果から「薬剤師への相談によって、購入者の治療や適正使用に対する意識の改善が見て取れる」とし、OTC薬への積極的な関与を訴えた。
柴田氏らは、OTC薬の購入前に薬剤師に相談することのメリットを明らかにするため、市販の便秘薬を対象に、購入前に薬剤師に相談した人としなかった人で医薬品の選択や適正使用にどのような違いが生じたかを調査した。
対象となったのは、1年以内に便秘薬の使用経験がある、東京都、神奈川、千葉、埼玉の3県に在住の20~60歳代の男女500人。実際の調査はウェブを用いて実施した。
【お詫びと訂正】
記事初出時、柴田啓太氏とあったのは、柴田佳太氏の誤りにつき訂正します。
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