国立がん研究センターと医薬基盤・健康・栄養研究所は13日、革新的な創薬の実現に向けた包括的な連携、協力を進めていく協定を結んだと発表した。癌やエイズなどの根治療法が期待される次世代核酸医薬を開発したり、蛋白質の構造や機能の網羅的解析を共同で実施するなど、両者が保有している研究試料や機器の共有や研究者の人材交流により、創薬に向けた研究成果の最大化を図りたい考えだ。基盤研が他の国立研究開発法人と包括協定を結ぶのは初めて。
今回の協定締結により、がん研究センターと基盤研の両者は、定期的な意見交換や研究情報・資料の共有、人材交流、共同研究活動などを進めていくことで合意。また、研究資源を提供したり、研究施設や設備をお互いに利用することにより、新たな課題を見出して共同研究の実施につなげる。こうした連携、協力によって、革新的な創薬の実現を促していきたい考え。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。