4月10日に「新化学技術研究奨励賞 第4回 成果報告講演会~2015年ノーベル生理学医学賞受賞 大村智先生と研究者との集い~」開催 新化学技術推進協会

2017年02月27日 (月)

公益社団法人新化学技術推進協会では、産学官交流連携活動の一環として、化学産業界が必要とする研究課題を設定し、その実現に貢献することができる若手研究者の独創的な萌芽的研究テーマを発掘・奨励するために、年に1度、新化学技術研究奨励賞を贈呈しています。

今般、優れた成果を挙げられている受賞者の皆様をお招きし、受賞後の研究進捗・成果について発表いただく成果報告講演会を開催いたします。また、本講演会では特別講演として2015年ノーベル生理学医学賞受賞の大村智先生を招聘し、ご自身のご経験を交え、若き研究者への叱咤・激励のメッセージを頂きます。講演終了後には大村先生を囲み、研究者や技術者の方々との懇親の場も御用意しております。

今回の企画がこれからの化学の発展を担う、若手研究者・技術者にとって、次の時代の頭脳集団の一員として活躍するための一助となることを大いに期待しています。

多くの皆様のお越しをお待ちしております。諸先輩方も後輩の方々をお連れください。

日時

2017年4月10日(月)13:00-18:30

場所

一橋講堂 2F 中会議場
東京都千代田区一ツ橋2-1-2(地図参照[PDF]

主催

公益社団法人 新化学技術推進協会 フロンティア連携委員会
環境技術部会、エネルギー・資源技術部会、電子情報技術部会、
ライフサイエンス技術部会、先端化学・材料技術部会

参加費

会員・アカデミア:無料、左記以外:3,000円

定員

250名

参加申し込み

協会HP(https://www.jaci.or.jp/event/)より

プログラム

13:00-13:10 開会挨拶 藤岡 誠 (公社)新化学技術推進協会専務理事

【第一部】研究奨励賞受賞者による成果報告会

13:10-13:40 座長:藤城 光一 電子情報技術部会長

講演:若宮 淳志 氏
京都大学 化学研究所 准教授
☆第2回研究奨励賞(平成24年度)受賞者(受賞時:所属、職位は現在と同じ)
☆2015ステップアップ賞(平成26年度)受賞者(受賞時:所属、職位は現在と同じ)

「高性能エレクトロニクスを実現する材料化学」
材料の塗布により作製可能なプリンタブルエレクトロニクスが注目を集めている。
このエレクトロニクスの高性能化は、いかに優れた材料を開発できるかにかかっていると言っても過言ではない。これに対して我々は、分子の電子構造や薄膜中での配向配列の精密制御、および材料の徹底的な高純度化という独自のアプローチにより、塗布型の半導体材料開発に取り組んでいる。本発表では、ペロブスカイト太陽電池に関する我々の最新の成果を中心に紹介する。


13:40-14:10 座長:内田 博 先端化学・材料技術部会長

講演:山田 鉄兵 氏
九州大学 工学研究院 応用化学部門 准教授
☆第1回研究奨励賞(平成23年度)受賞者(受賞時:京都大学 大学院 理学研究科 助教)

「ナノ空間でのイオンの動きの制御と電気エネルギーへの展開」
配位高分子や大環状化合物は1nm前後の内空間を有し、その細孔に1~数個のイオンをバラバラに取り込むことができる。我々は種々のイオン性化合物を配位高分子の細孔に取り込むことで、その融点やイオン伝導挙動を制御できることを見出した。
これら新規イオン伝導体を用いた新型電池や熱電変換材料への展開についても合わせて報告する。


14:10-14:40 座長:池端 正明 環境技術部会長

講演:吉田 奈央子 氏
名古屋工業大学 社会工学専攻 環境都市分野 准教授
☆第1回研究奨励賞(平成23年度)受賞者(受賞時:豊橋技術科学大学エクレトロニクス先端融合研究所テニュアトラック特任助教)

「炭素材料を反応場とした微生物触媒による電流回収型廃水処理」
近年、微生物燃料電池型廃水処理研究において、最適な炭素材料の選択により廃水処理のパフォーマンスを向上できることが明らかになってきた。発表者は、特に黒鉛を酸化剥離したシート状物質である酸化グラフェンが電流生産微生物にとって親和性の高い優れた集電材料であることを示してきた。本発表では、これまでの研究で明らかにした炭素材料と電流生産微生物間の相互作用ならびに電流回収型廃水処理の現状について紹介する。


14:40-15:10 座長:向山 正治 ライフサイエンス技術部会長

講演:山田 亮祐 氏
大阪府立大学大学院 工学研究科 物質・化学系専攻 テニュアトラック助教
☆第3回研究奨励賞(平成25年度)受賞者(受賞時:所属、職位は現在と同じ)

「酵母による有用物質生産を指向した代謝経路の最適化」
代謝工学により、酵母を利用してグルコースから様々な有用物質を生産することが期待されている。
本研究では、広範囲におよぶ代謝関連酵素遺伝子の発現量を最適化する技術“グローバル代謝工学”を開発し、酵母によるグルコース消費速度、d-乳酸生産速度、および2,3-ブタンジオール生産速度を向上することに成功した。本研究で開発したグローバル代謝工学は他の様々な有用物質生産に応用可能な技術であると考えられる。


15:10-15:40 座長:山森 義之 エネルギー・資源技術部会長

講演:山口 有朋 氏
経済産業省 製造産業局 素材産業課 研究開発専門職(兼)産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 有機物質変換グループ付
☆第1回研究奨励賞(平成23年度)受賞者(受賞時:産業技術総合研究所コンパクト化学システム研究センター研究員)
☆2016ステップアップ賞(平成27年度)受賞者(受賞時:産業技術総合研究所化学プロセス研究部門研究グループ長)

「バイオマスに含まれるセルロース、ヘミセルロース、リグニンの化成品原料への逐次的変換」
植物バイオマスを反応物として、その構成成分であるセルロース・ヘミセルロース・リグニンをすべて有用化学物質へ変換する技術を紹介する。担持金属触媒を利用して、まずセルロース・ヘミセルロースをソルビトールやキシリトールなどの糖アルコールへ変換し、より高温でリグニンを芳香族化合物へと変換した。さらに、担持金属触媒は繰り返し使用可能であることが分かった。

【第二部】大村先生との集い

15:40-17:00 座長:淺井 智之 (公社)新化学技術推進協会 部長研究員

特別講演:大村 智 氏
2015年ノーベル生理学医学賞受賞 北里大学特別栄誉教授 日本学士院会員
☆若い研究者・技術者の皆様とお会いできることを楽しみにされています。

「微生物創薬と国際社会貢献」
微生物の作る有機化合物を医薬品等の開発に役立てるべく研究を行い、半世紀余になる。
まず、本講演では研究者になるまでの道程について話をする。
次いで、発見したいくつかの化合物を取り上げてどのような方法を用いてそれらの物質を発見することができたかを述べる。
そして、それぞれの化合物がいかに人類の福祉と健康に役立っているかを概説する。

【第三部】懇親会‐大村先生とご一緒に写真

17:00-18:30 大村先生もご出席いただけます。



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