
満員の参加者で高い関心を集めた
顧みられない熱帯病(NTD)の日本発創薬に向けたグローバルパートナーシップの最前線の取り組みが、25日に仙台市で開かれた日本薬学会137年会のシンポジウムで議論された。世界で顧みられない熱帯病は18疾患あり、ようやく日本でも注目され始めて政府も参画する官民基金が立ち上がるなど、国内製薬企業とDNDiなど海外の非営利団体による化合物探索が活発化している。シンポジウムでは、こうした現状を共有すると共に、製薬各社が世界の非営利団体と連携して進めている研究開発の現状が報告された。
非営利団体DNDiジャパンの理事長を務める山田陽城氏(東京薬科大学特任教授)は、途上国の貧困層に患者が多いアフリカ睡眠病、シャーガス病、リーシュマニア病などのNTDの特性を挙げた上で、これら疾患に対する治療薬は市場性が低いため、既存の医薬品開発とは異なるシステムを目指して設立されたDNDiの活動を紹介した。
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