◆このお買い物が運命の分かれ道になるのか。沢井製薬は、米ジェネリック医薬品(GE薬)企業のアップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)を約1155億円で買収するという思い切った決断に出た
◆内資GE薬メーカーによる米国企業の買収といえば昨年も日医工が約730億円で勝負に出たが、両社とも国内GE薬数量シェア80%時代の先を見据え、国内にとどまるのではなく、事業リスクを負ってでも約9兆円という巨大なGE薬マーケットが広がる米国進出を選択した
◆だが、米国ではバイオシミラーの事業基盤の構築を図る日医工とは異なり、沢井が買収したUSLの製品群は経口固形製剤が中心。特に、自社製品で米国のシェアを占有可能な品目を選定し、開発するUSLの「目利き」に着目している。国内では多様な製品を販売する沢井だが、米国では質と量の相乗効果を目指す方針だ
◆高度な事業判断を迫られる一方で、何も決断しないことから生じるリスクも抱えている製薬各社。私たちが勝負の行方を知るのは、まだまだ先の話である。
運命の分かれ道
2017年04月24日 (月)
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