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昆虫の細菌感染症にも季節変化

2017年04月21日 (金)

◆人間では冬場にインフルエンザが流行するように、昆虫の細菌感染症でも季節変化があるらしい。岡山大学大学院環境生命科学研究科の宮武貴久教授らの研究成果
◆それは、チョウ目の昆虫であるヤマトシジミに感染する昆虫共生細菌・ボルバキアの感染密度が初夏には高く、秋には低いことを発見したこと
◆これまでも実験室内では、ボルバキアは高温条件下では感染密度が低下することが様々な昆虫で明らかにされていたが、野外で生息する昆虫では確認されていなかった。今回、日本各地13カ所の地点で異なる季節にヤマトシジミを採取し、計485匹の調査で分かった
◆ボルバキアは宿主のオスをメス化させたり、宿主のオスを殺したりすることから、これを利用し害虫の個体数を制御する取り組みが世界中で行われているという。また、デングウイルスの増殖抑制効果があるため、ボルバキアに感染させた蚊を野外に放し、デングウイルスを防除する試みがマレーシアなどで実施されている。蚊媒介感染症対策技術としての確立が期待される。



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