◆診療報酬改定の時期を迎えるたびに、医薬分業の費用やメリットが改めて問われているように思える。そもそもメリットを評価するには対照群を設定することが望ましい。この場合、どんな対照群を割り当てるのが適切なのだろうか
◆院内処方と院外処方の比較によって医薬分業のメリットを推定する考え方は、分かりやすく合理的に見えるが、根本的に誤っている。あくまでも院内と院外の違いを比べただけに過ぎない。院内で薬剤師が関与していれば、それも一つの医薬分業だ
◆診療所において医師の監督下で無資格者が調剤を行うなど、外来患者の薬物療法に薬剤師が関わらなかった場合と、院外処方で薬局薬剤師が関わった場合を比べることによって、医薬分業のメリットを適切に評価できると思うが、どうだろうか
◆重複投与や相互作用の防止、個々の患者に応じた薬物療法の調整、アドヒアランスの向上、薬剤費の増減など様々な指標で両者を比較できれば、そこにどれだけの費用を注ぎ込む価値があるのかがはっきりするはずだ。
比較する対象を間違えない
2017年04月19日 (水)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿