久光製薬は12日から、水虫の原因菌(白癬菌)に対して強い殺菌効果のある塩酸ブテナフィンを主成分に、かゆみ止め成分などを配合した、水虫・たむし治療薬「ブテナロックV」シリーズを新発売した。クリーム・液・スプレー・エアーと幅広い剤形を用意し、高い効き目と共に、清涼感も特徴。同社では、新たに加わった「ブテナロックV」シリーズについて、「“新登場感”と、高い殺菌力+かゆみ止め成分など“五つの力”の商品特徴を強くアピールするために、CMキャラクターには引き続き俳優の竹中直人を起用し、TV・新聞・交通・雑誌広告等を積極的に実施していく」としている。
「ブテナロックV」は、主成分の塩酸ブテナフィンが白癬菌の増殖に初期段階で作用する。成分が皮膚の角質層に長くとどまる持続力も特徴で、1日1回患部に処置するだけで効果を発揮する。さらに刺激が少なく、しみにくい。この塩酸ブテナフィンに、かゆみ止め成分(マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸、L‐メントール)を新たに配合している。
抗炎症剤グリチルレチン酸の作用で、白癬菌が原因で起こる炎症を抑える。そして、マレイン酸クロルフェニラミンが、ヒスタミンにより起こるかゆみの発生を抑える。さらに、塩酸ジブカインが神経を麻痺させ、かゆみが脳へ伝わるのをブロックする。L‐メントールの清涼感も、ムズがゆさを和らげる。
「ブテナロックV」はクリーム・液・スプレーに加え、ジェット噴射の冷却感により、特にかゆい水虫に悩んでいる人に最適なエアゾール剤「ブテナロックVエアー」もラインナップされている。
税別希望小売価格は、クリーム(15g)、液(15mL)が各2200円、スプレー(20mL)、エアー(50mL)が各2600円。
なお同社によると、昨年末に発売したアレルギー症状に効果を発揮する目薬「眼涼アルファーストEX」が、花粉症シーズンを迎えて好調に動き出しているという。同品はクロモグリク酸ナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩に加え、優れた抗炎症作用のある生薬由来成分のグリチルリチン酸二カリウムを配合しており、アレルギー症状の早い段階で効果を表し、症状の発生を抑制できる。10mL1280円。