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海外主要製薬企業の07年度決算”米国勢は軒並み二桁成長、欧州勢は明暗が分かれる 1

2008年2月19日 (火)

関連検索: ファイザー グラクソ・スミスクライン サノフィ・アベンティス ノバルティス ロシュ

 海外主要製薬企業の2007年度決算は、米ファイザーとメルクは増収を保ったものの、利益面で減益に落ち込んだのに対し、他の米国勢は軒並み二桁成長と高い成長率を見せた。一方の欧州勢は、英グラクソ・スミスクラインが、糖尿病治療薬「アバンディア」の心リスク警告強化が大きく影響して減収減益に転落。仏サノフィ・アベンティスも減収となる一方、スイス勢のノバルティスは過去最高の業績、ロシュも二桁成長を達成するなど、明暗が分かれた。


【米ファイザー】

 降圧剤「ノルバスク」、抗うつ剤「ゾロフト」の米国特許切れの影響を受け、両製品の売り上げは大幅に減少したものの、新製品が好調に推移し、1%の増収を確保した。

 売上高は486億1300万ドル。米国特許切れを迎えた降圧剤「ノルバスク」は38%減の30億0100万ドル、抗うつ剤「ゾロフト」も75%減の5億3100万ドルとなったが、新製品の神経障害性疼痛治療薬「リリカ」が58%増の18億2900万ドル、分子標的抗癌剤「スーテント」が166%増の5億8100万ドルと好調に推移。禁煙補助薬「チャンティックス」も前年同期の1億0100万ドルから8億8300万ドルと大幅な伸長を見せ、辛うじて増収を確保した格好となった。

 利益面では、コンシューマー・ヘルスケア事業の売却や吸入インスリン「イクスベラ」の撤退に関連した資産売却の影響を受け、57%減の82億9800万ドルとなった。


【英グラクソ・スミスクライン】

 主力製品やワクチンが堅調に推移したものの、2型糖尿病治療薬「アバンディア」の心リスクに関する警告強化の大きな影響を受け、売上高は2%減の227億1600万ポンド、営業利益も3%減の75億9300万ポンドと減収減益に転落した。

 医療用医薬品事業の売上高は、約10%減の192億ポンド。2型糖尿病治療薬「アバンディア」シリーズは、心リスクを大幅に高めると結論づけたメタアナリシス研究結果を受け、25%減の12億ポンドに落ち込んだ。

 主力製品の喘息・COPD治療薬「アドエア」は10%増の35億ポンド、ワクチン事業は米国における肝炎ワクチン、小児用混合ワクチンの売り上げが牽引して20%増の20億ポンドと好調に推移。一般用医薬品のコンシューマー・ヘルスケア事業も14%増の35億2400万ポンドと大きな伸長を見せたが、全体の売り上げ減をカバーできなかった。


【仏サノフィ・アベンティス】

 売上高は、主力品が堅調に推移したものの、為替の影響とインフルエンザワクチンの早期出荷などが影響し、1・1%減の280億0520万ユーロとなったが、純利益は1%増の71億1000万ユーロを確保した。

 医療用医薬品部門は、主力の静脈血栓症治療薬「レベノックス」が13・4%増の26億1200万ユーロ、抗血小板剤「プラビックス」が9・5%増の24億2400万ユーロ、持効型インスリン製剤「ランタス」も29%増の20億0310万ユーロと好調に推移。ジェネリックの攻勢を受けた抗癌剤「エロキサチン」、睡眠導入薬「アンビエン」等の減収分をカバーした。

 ワクチン事業は引き続き好調で、インフルエンザワクチンは出荷時期の影響で3%減となったが、全体では14・5%増の27億7800万ユーロとなった。


【スイス・ノバルティス】

 ジェネリック医薬品のサンド部門やワクチン・診断技術関連事業の二桁成長、コンシューマーヘルス事業の大幅な成長が牽引し、過去最高の業績を達成した。

 売上高は8%増の398億ドル。医療用医薬品事業は、主力の降圧剤「ディオバン」が16%増の50億ドル、慢性骨髄性白血病治療薬「グリベック」が14%増の31億ドル、乳癌治療薬「フェマーラ」が25%増の9億3700万ドル、新投入した抗IgE抗体「ゾレア」も30%増の1億4000万ドルと好調だったが、過敏性腸症候群治療薬「ゼルノーム/ゼルマック」が米国販売停止の影響を受け、84%減の8800万ドルに激減するなど成長鈍化の要因となった。

 ジェネリック医薬品部門は、20%増の71億6900万ドル、コンシューマーヘルス事業は11%増の54億2600万ドル、ワクチン・診断技術関連事業も52%増の14億5200万ドルと好調で、これらが医療用医薬品事業のマイナス要因をカバーした。

 純利益は、66%増の120億ドルとなった。


【スイス・ロシュ】

 主力の癌領域が牽引し、売上高は10%増の461億3300万スイスフラン(CHF)、純利益は25%増の114億3700万CHFとなった。

 医療用医薬品事業は、10%増の367億8300万CHF。グループ会社の中外製薬は3%減となったが、ロシュが11%増、ジェネンテックも14%増を達成し、中外の減収分を大きくカバーした。

 売上高の半数を占める主力の癌領域は、血管新生阻害剤「アバスチン」、抗HER2抗体「ハーセプチン」、抗CD20抗体「マブセラ(リツキサン)」、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤「タルセバ」、乳癌・大腸癌治療薬「ゼローダ」の製品群が引き続き好調で、二桁成長を牽引した。

 抗ウイルス剤「ペガシス」、骨粗鬆症治療薬「ボンビバ」、免疫抑制剤「セルセプト」も伸長し、売り上げ増を支えた。

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