◆ある著名な評論家が先日ツイッターで「薬剤師なんかいらない」と発言し、多くの薬剤師がこれに反発した。「職業免許は不要で資格認定でよい」との考えが根本にあるとはいえ、薬剤師は「獣医より存在価値が低い」などと断ずるのは目に余る
◆彼は「処方箋に書かれた薬を売るだけの仕事に、なんで免許が必要なのか」とも。自分の経験や思い込みだけで物事を決めつける傾向が見受けられた。薬剤師が実際にどんな仕事をしているのかを知らないのだろうし、知ろうともしないのだろう
◆とはいえ、薬剤師や医薬分業に対して、同様の印象を抱いている国民は決して少なくないのではないか。大多数の人は自分の経験や思い込みで物事を判断しがちだ。そういう人を無知だと突き放しても事態は何ら改善しない
◆大切なのは、身近な体験を通じて薬剤師の有用性を実感してもらうことだ。国策で進められた日本の医薬分業は、国民の願いによって広がったものではない。ボトムアップ型で1人ずつから信頼を得ることの重要性を改めて意識したい。
「薬剤師なんかいらない」という声に
2017年06月14日 (水)
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