ペプチドリームと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を利用した高品質蛋白質結晶生成実験で、標的蛋白質のHER2と特殊環状ペプチドを「きぼう」で結晶化し、X線結晶構造解析したところ、地上では得られなかった高い分解能での標的蛋白質と候補化合物の結合様式を取得したと発表した。ペプチドリームは、今回明らかになった標的蛋白質と候補化合物の3次元構造から、HER2を標的としたペプチド-薬物複合体の最適化を加速させる。また、両者は今回の結果を受けて、有償利用契約から一歩進展させた戦略的パートナーシップ契約へと移行させる計画だ。
ペプチドリームは2015年9月に、「きぼう」日本実験棟で行われる高品質蛋白質結晶生成実験第2期シリーズ民間利用促進コースに応募し、JAXAへの委託契約を締結。昨年2月に複数試料を対象とした有償利用契約を結ぶに至った。
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