薬学教育評価機構は、2015年度の薬学教育評価を行った「総合判定の結果」で改善を求めた項目に対し、東京薬科大学薬学部、東京理科大学薬学部、東北医科薬科大学薬学部、兵庫医療大学薬学部から提出された報告書の審議結果を公表した。薬学共用試験の不合格により、事前実務学習の単位が取得できない状況や6年次留年生への対応で卒業試験受験資格から予備校の模擬試験受験を外すなどの措置が示されたことから、同機構はいずれの大学も指摘事項に対する改善が見られたと判定した。
同機構は、15年度評価において、東京薬大薬学部が共用試験の合格を「事前実務学習」(実務実習事前学習II)の単位認定条件にしていることは不適切と指摘。早急な改善を求めていた。今回、16年度のシラバスで事前実務学習の受講制限に関する備考欄の記載が削除され、共用試験の不合格によって事前実務学習の単位が取得できない状況が改善されたことから、同機構の指摘に対する改善がなされたと判断した。
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