厚生科学審議会感染症部会は19日、後天性免疫不全症候群(エイズ)および性感染症に関する予防指針の改正案を了承した。エイズの予防指針では、国がワクチン、HIV根治療法、抗HIV薬、ゲノム医療を活用した治療法などの開発に向けた研究を強化すべきとした。また、国と都道府県がコンドームの適切な使用を含めた正しい感染予防知識の普及啓発に努めるほか、地域の実情に合った検査・相談体制の充実を図ることとした。
一方で、性感染症の予防指針では近年に梅毒の患者が男女ともに増加していることを指摘。その上で、薬剤耐性を持つ病原体による性感染症に対する治療法を開発し、海外の治療薬が国内でも使えるようにすることが重要とした。
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