日本医薬品安全性学会・学術大会で強調
薬剤師は今まで以上に薬剤性腎障害の防止に注力しよう――。22、23日に熊本市で開かれた日本医薬品安全性学会・学術大会のシンポジウムに登壇した各演者は、そんなメッセージを参加者に投げかけた。昨年、厚生労働省の補助金をもとに日本医療研究開発機構の事業として「薬剤性腎障害診療ガイドライン」が策定され、発生防止に取り組みやすい土壌が整った。多くの場合、薬剤性腎障害の起こりやすさは予測できる。その予測に基づき対策を講じて薬剤性腎障害を防止することの重要性が強調された。
同GLは総論として[1]薬剤性腎障害の定義、分類、診療の概論[2]薬剤性腎障害の疫学[3]薬剤性腎障害の治療[4]腎障害時の薬剤投与方法――について解説。このほか「鎮痛薬による腎障害」「抗菌薬による腎障害」「糸球体腎炎・ネフローゼ症候群に使用する免疫抑制薬」に関する各論、薬剤性腎障害原因薬物一覧表、腎機能低下時の主な薬剤投与量一覧を掲載している。
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