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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】まごころ薬局狭山本店(ワンズ・システム/キューブイメージング)

2017年7月31日 (月)

患者の安心・安全が向上‐システムの“眼”でも監査

「CUBEi」の導入で調剤過誤が減る

「CUBEi」の導入で調剤過誤が減る

 「患者さんの安心・安全をさらに充実させたい」――。埼玉県狭山市にあるまごころ薬局(狭山本店)の想いだ。扱う薬の品目数が多いため、調剤過誤をなくしたい。そのため、ワンズ・システムとキューブイメージングの画像識別アルゴリズム搭載薬剤監査システム「CUBEi」を導入した。1個1個の薬が正確に監査できることから調剤過誤は減り、患者の安全が大幅に改善された。日常の調剤業務の充実を図りながら、今後は健康サポート薬局や在宅医療の充実などに取り組んでいく。

“地域に愛される薬局”目指す

 埼玉県南西部に位置する狭山市。ブランド茶の「狭山茶」などが有名だが、所沢市や川越市に隣接し、都心にも近いことから東京のベッドタウンとしても発展してきた街だ。航空自衛隊入間基地は市役所の南に位置し、9割が狭山市域にあり飛行機等の騒音がひっきりなしに響く。この街に、まごころ薬局(狭山本店)がある。

 開設者は神奈川県川崎市に本社がある昭和薬品(代表取締役和田博美氏)で、川崎市内に1店舗、狭山市内に4店舗を展開している。まごころ薬局(狭山本店)は同市内4店舗のうち最も大きく、狭山統括部が置かれる。

 処方箋応需医療機関は、主に埼玉県で事業展開している社会医療財団法人石心会のグループの一つであるさやま総合クリニック。同クリニックからの処方箋が90%を超え、同じグループのさやま腎クリニックの透析患者の処方箋も扱っている。応需する処方箋は1カ月6000枚程度で、1日平均にすると250枚程度となる。現在、この薬局には薬剤師15人を含む23人が働いている。

 会社の基本方針は、地域に密着した「かかりつけ薬局」として、“地域に愛される薬局”を目指すこと。これは、開設者の和田氏が会社設立当初から「医師のように薬剤師も“かかりつけ”的な存在にならなければいけない」という理念を持っていることから。まごころ薬局でもこの理念を掲げ、薬剤師が患者一人ひとりに丁寧に薬の説明や薬歴管理を行うと共に、来局する患者ばかりでなく、他の薬局の患者であっても、相談があれば気軽に応じるようにしている。

扱う医薬品は1800品目超

 薬局を訪問し、まず感じたことは、待合室や調剤室が大きいことと、薬の種類が多いこと。さやま総合クリニックは近接する埼玉石心会病院の外来部門の役割を持っていることから、30近い診療科があるため、揃えなければならない薬が多く、揃えている薬は1800品目を超える。

高橋狭山統括部長(左)と秋山薬局長

高橋狭山統括部長(左)と秋山薬局長

 高橋ひとみ狭山統括部長は、「クリニックの診療科が広範囲に及んでおり、扱う疾病が多く、これだけの品目数を揃える必要がある。市内の調剤薬局としては一番大きいのではないか。また、腎クリニックの透析患者も扱っているので、これも品目数が多い一つの要因だと思う。さらに、在宅緩和ケアにも取り組んでいるので、麻薬も取り扱っている。また、GE薬も揃えなければならないので、こんなに品目数が多くなった」と話す。

 在宅緩和ケアはクリニックの在宅部門と連携している。癌患者が主で、7~8人の患者を受け持っている。通常の調剤業務を行いながら、依頼があれば在宅を行っている。

システム導入のポイント‐薬1個1個の正確性

1800品目の医薬品を揃える

1800品目の医薬品を揃える

 日常の調剤業務で心がけていることは、調剤過誤をなくすこと。秋山明美薬局長は、「以前は、錠剤の記号や数など全て手書きで書き込んでいた。つまり、人の眼を頼りに監査していたため、どうしても調剤過誤が出てしまっていた。取り扱う品目数の多さ、幅広い患者さんに対応するためには、人間の眼だけでは限界がある。患者さんの安心・安全を高める対策の必要性があった」と、調剤監査システム導入の背景を語る。

 どのような調剤監査システムがいいのか。「いろいろな施設を訪問したり、いろいろなタイプのシステムを検討した」(秋山氏)という。「CUBEi」の導入のポイントとして秋山氏が挙げたのは「扱う薬が幅広いので、1個1個の薬を正確に監査できること」。写真を何パターンか撮るだけで薬が登録できる簡単さ、薬を1個ずつトレイに載せるだけでよく監査時間が短くなる、コンパクトサイズだったことなどが決め手になった。同システム導入後、監査時間は格段に速くなったという。

 「システムを導入してから、調剤過誤が減り、調剤する薬剤師も含め安心感が格段に上がった。石心会病院の休日救急外来に対応するため、休日は薬剤師1人を配置するという体制を採っている。救急外来患者の処方箋が来たときには、『CUBEi』というシステムの眼で監査できることは、高い安心と正確性が確保でき、今ではこれがなくてはならないものとなった」(秋山氏)と強調する。

 改善点は、扱う薬の多さからくるデータ量の膨大さ。現在、その点改善を図っている。

健サポ薬局は準備段階

 今後、薬局で取り組むことは、健康サポート薬局への対応だ。研修などは全部済んでおり、今はその準備段階にある。また、埼玉県の事業として「糖尿病腎症の重症化予防」に関して、狭山市内4店舗で取り組むなど、地域に根ざした事業展開を行っていく。

 さらに、無菌調剤の開始も予定している。現在、在宅緩和ケアに取り組んでいるものの、対象は末期の癌患者が中心で、無菌調剤ができれば、より広い患者が対象となり、地域の在宅医療に貢献していける。まさに、会社の方針実現に向けて取り組む姿勢を見せている。

まごころ薬局狭山本店(ワンズ・システム/キューブイメージング)
http://www.ones-system.co.jp/cubei/product_cubei.html




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