TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

処方せんは370枚の大幅増‐医療経済調査の結果を公表

2006年06月22日 (木)

 中央社会保険医療協議会(会長:土田武史早稲田大学教授)は21日、調査実施小委員会及び総会を開催し、2005年6月に実施した医療経済実態調査の結果を了承した。保険薬局については、昨年11月に公表された速報値通り、経営改善傾向がみられるものの、収入に対する収支差額の割合が0.9ポイント悪化するなど、収入以上に支出が膨らんでいる状況が浮き彫りになった。また、1薬局当たりの処方せん取扱枚数は1964.6枚で、03年の前回調査より370.8枚増えていた。

 保険薬局は、法人673軒(前回593軒)、個人70軒(107軒)の合計743軒(700軒)から回答が寄せられた。回収率は62.1%。

保険薬局全体の経営状況は、収入が1272.1万円で前回より28.3%増加した一方で、支出も1201.7万円と29.7%増えている。収支差額は71.8万円と、金額は前回調査より7.6%増え、収支差額は改善されたが、収入に対する収支差額の割合をみると、前回が6.7%だったのに対し、今回は5.6%に低下しており、収入以上に支出が増え、経営の圧迫要因となっているのが保険薬局の現状のようだ。

 収支の内訳をみると、収入では保険調剤が1222.1万円で前回より31.1%増加し、収入全体の96.0%を占めた。支出では給与費が234.0万円(32.9%増)、医薬品費等が853.5万円(30.5%増)、委託費4.4万円(37.5%増)、減価償却費13.1万円(22.4%増)、その他経費96.9万円(18.0%増)となっており、人件費や医薬品費の支出が目立つ。

 法人・個人の別では、収入が法人は1321.5万円(23.9%増)、個人が796.5万円(39.0%増)。支出が、法人は1251.5万円(24.9%増)、個人が723.3万円(43.3%増)だった。

 1施設当たりの常勤従事者数は4.7人(4.1人)で、そのうち薬剤師は2.4人(2.2人)。法人薬局が4.9人(4.5人)で、うち薬剤師が2.6人(2.4人)なのに対し、個人は2.9人(1.9人)で、薬剤師が1.2人(0.9人)にとどまっている。

 処方せん取扱枚数は、全体で1964.6枚(1593.8枚)で、法人が2036.2枚(1728.3枚)、個人が1276.8枚(848.1枚)で、いずれも前回調査時に比べ、取扱枚数は大幅に増加した。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術