◆「患者のための薬局ビジョン」の公表から間もなく2年が経過する。その中で薬剤師職能として「対物業務から対人業務へ」が掲げられたが、社会的に認知されるような大きな変化はまだ見られない
◆制度的には昨年度診療報酬改定で、かかりつけ薬剤師指導料が新設された。さらには薬局機能を評価する「健康サポート薬局制度」もスタートした。ただ、多くの薬局業務を抱える薬剤師が、患者満足を与えられるだけの対人業務にすぐさま移行できるのかという疑問は常にある
◆そうした中、日本在宅薬学会は、薬局勤務の非薬剤師スタッフを対象とした「パートナー検定」試験を来年3月に実施する。狭間研至理事長は「薬学的な専門性は低いが業務的重要性が高い薬局内の業務を薬剤師と協業できる人材育成が目的」と説明する
◆こうした「パートナー」たちが、薬剤師が行う必要のない薬局業務を取って代わることができれば、薬剤師が今以上に対人業務に十分な時間を割くことにつながるのかもしれない。まずは今後の動静に注目したい。
非薬剤師スタッフを対象とした「パートナー検定」
2017年09月22日 (金)
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