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◆山陽小野田市立山口東京理科大学が来年4月から薬学部を新設する。山口県初の薬学部で、公立大学薬学部としてどのような教育を行っていくのか。大学側は地域への貢献を最大の目標と位置づけた
◆学生を受け入れる県や市の行政も十分なバックアップ体制を約束しており地元の薬剤師会や産業界など各方面からの歓迎も熱いものがある。山口県では、薬学部に進学した学生のうちほとんどが他県に就職しており、薬学部設置によって薬剤師不足に歯止めをかけたいとの思いが強い
◆これは、都市部を除けば全国どの地域にも当てはまるだろう。それだけ地方の人手不足は深刻で、多くの批判はあっても地方からは「それは都会の話」と反論する声が各地から聞こえてくる。それだけに新設薬学部の責任はこれまで以上に重い
◆山口東京理科大は、地域に質の高い薬剤師を輩出することを第一の使命に掲げているが、育てた学生が地元に根づいて医療を支えてくれるかどうかがカギになる。薬学部乱立批判を跳ね返せるかどうか、まさに試金石といえよう。