◆「私、失敗しないので」は、人気テレビドラマの女性外科医の決め台詞。実施不可能と思われるような難しい手術さえも見事に成功させる。権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルを武器に、失敗が許されない医療の世界で生きる姿は見る者に爽快感を与えてくれる
◆その反対が創薬研究。失敗をした者だけが成功に近づける世界で、化合物単位での開発成功確率は3万分の1。どんなに天才でも「私、失敗しないので」では、患者の命など救うことはできないし、叩き上げのスキルなんて身につかない
◆ただし、日本の製薬企業は、失敗をしてしまった研究者を冷遇する文化が残っているらしい。叩き上げのスキルは叩かれる要素になる。そして、失敗も成功もしていない研究者が昇進する人事が発動される
◆最後に、米国バイオベンチャーの社長選び。創薬プロジェクトで3度失敗した研究者が候補に選ばれた。失敗に慣れてはいけないが、失敗から何かを学び取る“七転び八起き”の精神が大事。失敗は成功の母だ。
「私、失敗しないので」より“七転び八起き”
2017年09月29日 (金)
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