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【厚労省】造影剤の添付文書改訂へ‐脳組織に残存で注意喚起

2017年11月15日 (水)

 厚生労働省は、MRI断層撮影でコントラストを作るために使われる「ガドリニウム造影剤」について、検査後も脳にガドリニウムが残るとの文献が報告されていることから、同剤を用いた検査の必要性を慎重に判断すると共に、より残りにくい「環状型」を優先して使用するよう添付文書の使用上の注意を改訂する方針を決めた。今月下旬をメドに製造販売業者に使用上の注意の改訂を求める通知を都道府県に発出する予定。

 9日の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会に対応案を示し、了承されたもの。ガドリニウム造影剤は常磁性金属のガドリニウムを含有し、MRI検査の際に患者の静脈に投与することで、肝腫瘍、脳、脊髄などを鮮明に表す効能・効果を持ち、線状構造を持つ線状型と環状構造を有する環状型の2種類に分けられる。


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