
新設したオフィスが入居するビル
厚生労働省は、三菱総合研究所への委託事業として医薬品・医療機器分野のベンチャー企業の相談・支援を行う「医療系ベンチャートータルサポート事業」を開始した。東京日本橋にオフィスを開設し、薬事・保険、研究開発などの専門家を常勤・非常勤サポーターとして配置。専用のウェブサイトに寄せられた相談内容を精査した上で、ケースに応じて電話や面談等でアドバイスし、マッチングの提供、競合特許の調査を行う企業の紹介などを実施する。既に専用ウェブサイトを立ち上げ、現在は常勤2人、非常勤30人程度のサポーターを募集しており、来月上旬をメドに必要な人数を揃えたい考えだ。
厚労省の医療のイノベーションを担うベンチャー企業の振興に関する懇談会が2016年に取りまとめた報告書では、国内には優れたシーズ、ものづくり技術が存在する一方で、欧米と比べてベンチャー発の医薬品・医療機器が少ないと課題が指摘され、ベンチャーが医薬品・医療機器を生み出す好循環を構築する人材育成と交流の場を作ることが必要と提言していた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。